法人設立35周年のご挨拶
法人設立35年目を迎えて
社会福祉法人四季の里
理事長
爽やかな風が吹き、稲穂が黄金色に輝く季節となりました。
私ども社会福祉法人四季の里はたくさんの皆様に支えられ、
おかげさまで令和5年10月に法人設立35年目を迎えることができました。
『精神障害を持った方々が、地域で普通の暮らしをしていく』
この理念と共に昭和63年10月四日市に小規模事業所を開設し、平成元年10月に社会福祉法人四季の里としてスタートしてから34年が経ちました。
振り返りますと、当時は精神障害者に対する社会の理解が少なく、地域の理解を得るための苦労がここでは書ききれない程たくさんありました。しかしこのままでは「精神障害を持つ人たちが地域で普通の暮らしができないのでは」という思いから必死に理解を求めるべく、地域に対しての説明会を何度も何度も繰り返し行い、受け入れていただけるための努力を重ねてきました。
そして、当事者、家族、職員と共に地域の皆様と関わり、多くのご理解、ご協力そして応援をいただきながら現在までこられたことに深く感謝申し上げます。
その間にも鈴鹿、伊勢、志摩とエリアを拡大し、グループホームと通所施設を開設しながら、平成25年には介護事業、保育事業もスタートさせ、全てのライフステージで支援出来る環境を整えてきました。
これから先も変わらず邁進いたしますので、今後ともより一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
法人設立35年目~皆さんと共に、
これまでの軌跡も、これからの未来も、、
社会福祉法人四季の里
副理事長
法人が34年を迎え、改めて軌跡を聞いてみると、想像を絶するような苦悩や苦労があったことを知り、
理事長がよく話す「生みの苦しみ」がひしひしと伝わってきました。
当時は、法の整備もままならず、理解が乏しい時代でしたが、利用者様が社会復帰をする為に並々ならぬ尽力を注いできたと思うと、頭が上がらない思いになります。法人設立当時は、障害分野での運営をしておりましたが「障害を持つ方も年を取り、その時の行き先を確保せねばならない」との思いで平成25年に有料老人ホームを開設し、同年保育園も開設しました。
近年、近隣市町でも同様のサービスを提供する法人及び企業が急増してきました。かつてのような「四季の里」という名前だけで利用者が集まる時代は終わり、支援の質・サービスが問われ、それが報酬に直結することになります。
これまでの「給付金での運営」という考え方から、常に危機感を持ち、将来を見据え「新たなサービス・事業展開をしていく経営」という視点をより強めていく必要があると考えます。
もちろんそこには人材の確保・育成・意識改革が必要となり、現在は次世代リーダーを選抜しております。支援力や定着率、連携などの成果を出すための「かたち」や、これからの時代に向けた準備も整ってきました。彼らの成長する姿に期待をしております。
今後の法人の更なる魅力や付加価値、ニーズの多様化による支援の在り方全般にわたり「中身を充実」させていくことや、職員が一体となって取り組むことで利用者様やご家族様が安心して生活していただけると考えています。
皆様に「魅力ある四季の里」と感じて頂けるよう、職員一同精進して参ります。
引き続きご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。